DEAR YOU
私とヘレンは性格は全く違うのに何故か気が合った。
いや、全く違うからこそお互いの足りないものを求め合っているのかもしれない。
出会って十数年、いつしか私たちは互いの身体をも求め合うようになっていた。
いつ死ぬぞやも知れぬこの身で抱き合うことで、私たちは自分の生きた証をほんの少しでも残そうとしているのかもしれな
い…。
「デネヴ、どうした?」
隣で寝ていると思っていたヘレンが寝惚け眼で見ていた。
フッと失笑する。
きっと私は相当ぼんやりとしていたんだろう。
「いや…何でもない」
そう呟き、上半身を起こす。
「…ならいいけど。…部屋、戻んのか?」
ヘレンは寂しげに言った。
私は乱暴に脱ぎ捨てられた服にのばしかけていた手を、今度はヘレンの首に回して優しく唇を重ねる。
「もう少し、ここにいることにするよ」
「…そっか」
そう言って小さく微笑んだヘレンは堪らなく愛おしかった。
「はぁ」
再び横になると無意識に溜め息が出る。
「どうしたんだよ。やっぱ、今日変だぜ」
ヘレンが身体を寄せてくる。
「何でもないと言っているだろう」
しつこい、と毒づき目をつむる。
ギシリとベッドの軋む音と同時に、唇にヘレンの温もりを感じる。
スルリ、と舌が入ってくる。
口の中をまさぐる彼女の舌に自分のものをまかせる。
「…ん、はぁ…っ」
濃厚な口付けが続いた。
どちらのものとも分からない唾液が私の顎を伝って流れ落ちる。
「ッ!?」
その時になって気付いた。
流れているのはそれだけじゃない。
私の目からは涙が溢れていた。
自分でも理由が分からず、思わず眼を開けた。
「…!」
そんな私に気付いたヘレンは優しく涙を舌ですくいとる。
「すまん。気にしないでくれ」
「…」
「ヘレン?続きを…」
「…あぁ」
ヘレンは手のひらで私の胸の膨らみを刺激する。
「んっ、く…」
更に敏感な先端に舌が触れ、私の身体が素直に反応した。
しばらく私の情けないあえぎ声だけが部屋に響く。
だが、急にヘレンの舌の動きが止まった。
「…ヘレン?」
「…あたしも…あたしもよくあるんだ。何でか分かんねーけど涙が止まらなくてさ…。多分、寂しくて虚しくて心が限界を知らせてるんだと思う。でもそんな時、あたしはいつもお前と一緒に過ごした時間を思い出すようにしてる。そうすると心が満たされる気がするんだ」
私を見つめるその銀眼はいつになく強く、それでいて優しかった。
「…今だけは忘れろよ。あたしのことだけ考えてればいいんだ」
そう言うと、再び顔を私の胸に埋めた。
ヘレンの足が私の膝を割る。
手が私の熱くなった秘部に触れる。
十分濡れていることを確認すると、ヘレンは口をその裂目にもっていった。
「ぅあっ」
私の身体がビクンと反応する。
クチュクチュという規則的な音とヘレンの髪が太股にあたるのとで、より一層気持ちが高ぶり密が溢れ出す。
「あっぁはぁ、へ…レんっ」
舌で中をグチャッと掻き回すと、ヘレンは顔を上げた。
「まだ寂しいかよ?」
いつの間にか涙は止まっていた。
ヘレンはニヤリと笑って、シーツにまで染みをつくっている私の愛液を指ですくい、ペロリと舐めた。
そして、卑猥な音を立ててヘレンの指が私の中に入ってくる。
「ぁっ…ん、あぁ」
まだ指は動かされてないのに、私は既に限界が近かった。
「んっぁん、はぁあっ」
指はもう根元まで私の中に入っているはずなのに、更に奥に行こうとする。
「ぁ、あっへ…ヘレ…ン、もっと…うごかして、く…ぅっ」
呼吸が乱れる中、なんとか声を出す。
ヘレンは私の欲情を楽しんでいる様だった。
一向に指の動きを速めようとはしない。
「たの…む、ぁっ」
よがりながらも懇願する私に満足したらしい。
だんだんと激しくなる指の動きに秘部がいやらしい音をあげる。
「ぁんっ、ヘレ…ン…ああぁっ―――」
ヘレンの指が私の一番感じるところを刺激すると同時に、
私は果てた。
寂しさが紛らわされるのは一時のことかもしれない。
でも、それでもいい。
少しでもこの心が救われるなら。
ありがとう、ヘレン。
今度は彼女を組み敷きながら、私は自分にしか聞えないように呟いた。
あとがき
百合ssでの処女作です; 確か・・去年の8月に書いたもの
無謀にも某所に投下し、なんとか認めてもらえたようで・・・調子に乗りそれ以来ガンガン書いては投下してました^^;
なぜ百合とか全く知らない世界に飛び込んだのかは忘れましたが、このサイトや本家「no.10」があるのは某所のおかげだと言えます.
あそこ出身のサイト運営者さんも何名かいるし、また復活しないかな~と密かに願ってますw